
1、原産地誤認とは?
原産地誤認とは、商品が生産された国の明記がない事を示します。
例えば、中国にて生産されて日本へ輸入する際には「MADE IN CHINA」表記が必須です。また、誤認を生じさせる表示も対象貨物となります。商品に、または梱包資材に商品名や商品説明、生産会社の明記が“日本語“のみで記載されているが原産地表記が無い場合は”日本で生産されたもの”と誤認識扱いとなります。
2、原産地誤認と判断された場合
税関により原産地誤認と判断された場合は、商品に「MADE IN CHINA」シール貼り付け作業が必要となりますが保税輸送した後に内容点検(原産地誤認がどの商品に何個あるかを特定してから)シール貼り付け作業の人件費と保管料、作業場料金が発生します。また、作業完了後に再度税関検査を受けますので日数と費用が大変嵩んでしまいます。原産地誤認による費用は全額荷主様のご負担となります。
作業内容によっては、数週間掛かってしまう為、人件費が高額になりますので荷主様にて作業を行われる方が多いのですが、貼り付けをする商品が数万個ある場合等、2~3人で対応したとしても1週間は掛かってしまいます。
作業現場風景
貨物を限られたスペース内で開封して、作業が終わるまで何日もかけてシール貼り付ける細かい作業を行います。どの保税倉庫にも冷暖房がない為、過酷な作業となります。
※小さい商品に1つ1つシール貼り付け作業を行っている現場写真です。
3、防止策は?
防止策としましては、仕入先工場様に事前に原産地表記を徹底して依頼をお願い致します。
商品梱包資材に印刷、もしくはシール貼り付けをお願い致します。
工場様へ依頼をすると作業内容が増えるので経費が嵩むかと存じますが税関検査で検査アウトになり、原産地誤認扱いになった際の検査費用、作業費用保管費用に比べますと断然、原産地誤認で発生する費用が高額となります。物量によって異なりますが、数万円~内容によっては数十万円発生してしまいます。
今後輸入を検討されている方、既に輸入を継続されているお客様方も今一度輸入貨物の原産地表記のご確認をお願い致します。